[メルボルン 12日 ロイター] - 原油先物価格は12日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を受けて景気回復期待が高まり、上昇している。
0224GMT(日本時間午前11時24分)時点で、米WTI先物は0.38ドル(0.5%)高の1バレル=81.60ドル。前日は3.8%上昇した。
北海ブレント先物は0.22ドル(0.3%)高の1バレル=83.94ドル。前日は3.5%高。
パウエル議長は11日、米経済はFRBによる大規模な刺激策を「もはや必要としておらず」、現在見られる新型コロナウイルス感染者の急増に伴う「短期的」な影響を切り抜ける見通しで、FRBが年内に計画する金融引き締めに対する準備が整っているという見解を示した。
市場筋によると、米石油協会(API)が発表した週間の米原油在庫は前週比約110万バレル減と、ロイターがまとめた市場予想の200万バレルよりも小幅な取り崩しにとどまった。
米エネルギー情報局(EIA)の2022年の原油需要見通し引き上げは相場を支援した。EIAは、22年の米原油需要は前年比日量84万バレル増と予想。従来予想の同70万バレル増から引き上げた。