[メルボルン 13日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。前日までの2日間は大幅に値上がりしていたが、新型コロナウイルスのオミクロン株流行で目先の需要を巡る不透明感が浮上している。
0221GMT(日本時間午前11時21分)現在、米原油先物は0.07ドル(0.1%)安の1バレル=82.57ドル。前日は1.7%値上がりした。
北海ブレント先物は0.06ドル(0.1%)安の84.61ドル。前日は1.3%値上がりした。
米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計(今月7日までの1週間)によると、ガソリン在庫は800万バレル増加した。市場予想は240万バレル増。オミクロン株の流行で燃料需要が減少した。
OANDAのアナリスト、エドワード・モヤ氏はリポートで「ガソリン需要が予想を下回った。依然として新型コロナ前の水準を下回っている。この傾向が続けば、原油高は続かないだろう」と述べた。ただ、オミクロン株の影響は短期的との見方も示した。
シティは、EIAの週間石油在庫統計で米原油在庫が2018年10月以来の低水準となったことについて「実際にはそれほど強気の内容ではなかった。原油在庫の減少分以上に石油製品の在庫が増えた」とリポートで指摘した。
ANZリサーチは、今月11日までの1週間の民間航空機の運航本数が19年の水準を16%下回っていると指摘した。