[メキシコ市 17日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は17日、グランホルム米エネルギー長官が今週メキシコを訪問すると明らかにした。政府が計画している電力市場見直しが協議の議題になる可能性があるという。
米国は、民間企業を犠牲にして電力市場に対する国家統制を強めようとする大統領肝いりの動きに懸念を表明している。この問題は数週間以内にメキシコ議会で審議されるが、民間投資家も警戒を強めている。
ロペスオブラドール大統領は、議論を避ける話題はないとし、電力業界変革計画が議題になる可能性があると強調。「必要なら喜んで改革に関する情報を提供し、私の意見を問われれば喜んで説明する」と述べた。
また、歴代政権は民間資本に寄り添ってエネルギー部門をゆがめ、消費者や国営企業に害をもたらしたと指摘。一方、国営メキシコ石油公社(ペメックス)がテキサス州ディアパークの製油所を英蘭系大手ロイヤル・ダッチ・シェルから買収する案件を米当局が承認したことについて、グランホルム長官に謝意を伝える方針を示した。