[18日 ロイター] - コンサルティング会社セルロジーが18日に公表した調査によると、米国の精製業者やバイオ燃料会社が2025年までに生産できる再生可能ディーゼル燃料は、政策や原料の制約により、政府予測の半分未満にとどまる見通しだ。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は、再生可能ディーゼル燃料の国内生産能力が現在の年間10億ガロンから24年までに5倍の50億ガロン超に増加すると試算している。
しかし調査によると、生産能力は25年に約20億ガロンになる可能性が高く、すでに発表されている少なくとも20億ガロンの生産能力増強が延期や中止、あるいは縮小される見込みという。
国際クリーン輸送協議会(ICCT)の支援を受け、この報告書を執筆したクリス・マリンズ氏は、EIAの予測を達成するのは「極めて困難」だとし、達成には原料輸入に大きく依存する必要があるほか、同様の原料から作られ、石油系ディーゼル燃料と混合されるバイオディーゼル燃料の生産を大幅に削減する必要があると指摘した。