[19日 ロイター] - 米国時間の原油先物は上昇。火災によりイラクとトルコを結ぶパイプラインの原油輸送が一時停止されたことを受け、すでに逼迫している供給面の短期的な見通しを巡る懸念が高まった。
トルコの国営石油輸送会社ボタシュは18日、トルコ南東部カフラマンマラシュ付近で爆発があり、イラクのキルクークとトルコのジェイハンを結ぶパイプラインの原油輸送を停止したと発表。輸送はその後再開された。
治安当局の高官によると、爆発は攻撃によるものではなく、送電塔の落下が原因という。
清算値は、北海ブレント先物が0.93ドル(1.1%)高の1バレル=88.44ドル。一時89.13ドルと2014年10月13日以来の高値を付けた。
米WTI先物は1.53ドル高の86.96ドル。2014年10月9日以来の高値だった。
OANDAのシニアマーケットアナリストは「90ドル乗せをきっかけに利益確定売りが出てやや調整する可能性はあるが、原油価格は近く100ドルに達することが現実的に見込まれる」と述べた。