[東京 21日 ロイター] - アジア時間の原油先物は大幅に下げている。今週は7年ぶり高値を付けたが、米原油・ガソリン在庫の増加を受けて、利食い売りが出た。
0136GMT(日本時間午前10時36分)時点で北海ブレントは2.46ドル(2.8%)安の1バレル=85.92ドル。一時3%下落し、昨年12月20日以来の大幅安となった。
米WTI先物は2.61ドル(3.1%)安の82.94ドル。一時3.2%下げ、昨年12月20日以来となる大幅安を記録した。
両先物は前日の取引を小幅安で終了し、このところの上昇の勢いが止まった。両先物は年初来10%超上昇している。
20日発表の米エネルギー情報局(EIA)週間石油在庫統計によると、ガソリン在庫は590万バレル増え、昨年2月以来の高水準となった。また、原油在庫は市場の減少予想に反して51万5000バレル増加した。
日産証券調査部アナリスト、菊川弘之氏は「EIAの在庫統計で原油在庫が増加したことで、短期的な調整が入った」と指摘した。
主要国中銀の年内利上げ観測が広がる中、世界的な株安も原油相場の重しとなっている。