[31日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは31日、ウクライナを巡る米ロシア間の緊張継続がボーイングの事業に「不利な環境」をもたらし、サプライチェーンに支障が生じる恐れがあるという認識を示した。
さらに、米国が発動する可能性のある制裁や制限措置のほか、ボーイングのサプライチェーンやビジネスパートナー、顧客に直接的な影響が及ぶ可能性のあるロシア側の対応を注視するとした。
ボーイングは航空機製造に幅広く利用されている軽量素材のチタン確保で、ロシアのVSMPOアビスマへの依存度が高い。
バイデン米大統領は、ロシアがウクライナに侵攻すれば、「即座かつ重大な結果」に直面すると警告した。
また、ボーイングはこれとは別に、航空機の納入が過去の水準に回帰し始めるまで、四半期の営業キャッシュフローがマイナスとなる見通しとした。