[ブリュッセル/ロンドン 4日 ロイター] - 複数の環境保護団体は、欧州連合(EU)が持続可能な金融に関するルールで、バイオエネルギーとプラスチックへの投資を環境に優しい投資に分類していることに異議を申し立てるため、法的手続きを開始した。
EUは、このルールを1月に導入した。環境保護団体「クライアントアース」は4日、欧州委員会にこのルールを見直すよう正式に要請した。ロイターが関連資料を確認した。
クライアントアースはEUのバイオマス政策について、バイオエネルギーが気候に与える影響に関する最新の科学的議論を反映していないとし、バイオマスエネルギーが大量の二酸化炭素(CO2)を排出すると指摘している。
また「Partnership for Policy Integrity」と「Lifescape Project」を中心とする非政府組織(NGO)グループも3日、バイオエネルギーのルールを見直すよう欧州委員会に要請した。
欧州委員会はこれらの要求に対して16週間以内に返答する必要がある。その後、環境団体側は欧州司法裁判所に異議を申し立てることができる。