［ニューヨーク ３１日 ロイター］ - 米エネルギー情報局（ＥＩＡ）が３１日に発表した月報によると、米国の１月の石油生産量は日量１１４０万バレルと前月比２％減少し、昨年９月以来の低水準となった。
このうち、テキサス州の生産量は４９０万バレルと昨年８月以来の低水準。ニューメキシコ州の生産量も１３０万バレルと昨年７月以来の水準に落ち込んだ。
原油価格は年初から約４０％急騰。先月のロシアによるウクライナ侵攻以降、取引は不安定になっている。しかし、投資家や株主が一段と厳しい資本規制を業界に要求する中、シェール業者の対応は以前の価格上昇時よりも緩やかになっている。
ホワイトハウスは３１日、戦略石油備蓄（ＳＰＲ）から今後６カ月間で１日当たり１００万バレルを放出すると発表した。
月報によると、１月の米国の原油・石油製品需要は日量１９７０万バレルに減少し、昨年４月以来の低水準になった。自動車用ガソリン需要は約８００万バレル減少し、昨年２月以来の低水準。また、米国下部４８州の１月の天然ガス総生産量は日量２９億立方フィート減の１０５５億立方フィートとなり、昨年９月以来の低水準にとどまった。