[ワシントン 31日 ロイター] - ドイツの食料支援団体「Welthungerhilfe(WHH)」のマティアス・モゲ代表は今週、ロイターとのインタビューに応じ、ロシアを主要20カ国・地域(G20)やその他の国際機関から排除することはウクライナ戦争によって悪化している世界の食料危機への取り組みを遅らせることになりかねないと述べた。
危機への取り組みでは世界有数の小麦生産国であるロシアとのやり取りを維持することが重要と指摘。「もちろん、ロシアは侵略国であり、制裁やあらゆることが必要だ。しかし、現在のような人道状況ではコミュニケーションのラインを開いておかなければならない」と述べた。
WHHは35カ国でプロジェクトを展開し、1430万人に支援を提供している。
モゲ氏はロシアについて、2007年と08年の食料危機の際にも、当時の主要8カ国(G8)の一員として建設的な役割を果たしたと語った。