[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツのリントナー財務相は、ロシア産の化石燃料への依存を減らすため、北海のドイツ領に埋蔵されている石油とガスについて調査する必要があると述べた。独放送局ntvが伝えた。
北海のボルクム島のドイツとオランダ領の付近にある天然ガス田には、年間約10億立方メートルのガスの生産が可能な埋蔵量があるとの推計がある。
リントナー氏は「北海での石油やガス生産を望まず、探査も望まないとする連立協定は時代遅れだと思う」と述べ、ドイツには活用されてない資源があり、エネルギー政策の観点から「自立」が必要だと強調した。
政府は供給ギャップを埋めるため再生可能エネルギーの利用を体系的に拡大する方針だが、他のエネルギー源も検討すべきだと指摘。エネルギー価格の高騰を受けて、国内の石油・天然ガスの探査は、これまでとは異なる経済的な意味を持つようになったと説明した。
「北海で実際に何が起こっているのかを見極める必要がある」と述べ、ドイツはこの件でオランダを中心に欧州のパートナー国と協議する必要があると指摘した。