[ロンドン 8日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は8日、ドイツは年内にロシアからの原油輸入を停止できる可能性があると述べた。
ショルツ首相は訪問先のロンドンで英国のジョンソン首相と会談。会談後の共同記者会見で「ロシア産原油依存からの脱却に積極的に取り組んでいる。年内に実現できると考えている」と述べた。
欧州連合(EU)は8日、石炭、木材、化学品などの輸入禁止を盛り込んだ対ロシア第5次制裁を正式に採択。石炭の輸入禁止は8月第2週から完全に施行する。
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ドイツはすでにロシアからのエネルギー輸入を減少させている。全輸入に対するロシア産の割合は現在、原油が25%、天然ガスが40%、石炭が25%。侵攻前はそれぞれ35%、55%、50%だった。
ドイツはロシア産天然ガスの輸入比率を今年の夏までに24%に引き下げたい考え。ただ、ロシアからの輸入を完全に停止するには2024年夏までかかる可能性がある。