[東京 28日 ロイター] - イビデンの青木武志社長は28日のアナリスト向け説明会で、今期営業利益が4期ぶりに減少する理由として、原材料やエネルギー価格の高騰、設備投資の影響などを挙げた。
同社は27日に決算を公表。今期計画を売上高が前期比6.2%増の4260億円、営業利益を同5.4%減の670億円としていた。営業減益となれば19年3月期以来。
売上高はサーバー向けなどが好調に推移するものの、ロシアのウクライナ侵攻に伴う貴金属類や物流コストの値上がりなど「価格高騰リスクを織り込んだ」ことが、利益を圧迫する。
エネルギーコストの高騰も減益要因。同社のハンガリー工場では、ロシアのウクライナ侵攻後、電力費がほぼ2倍へ跳ね上がったという。
IBESによると、決算発表前時点のアナリスト19人の営業利益予想は760億円と増益見通しだった。この日の東証プライム市場で同社株は9%超の下げとなっている。