[ロンドン 13日 ロイター] - 英国の貿易救済当局は13日、中国の補強鋼材に対する反ダンピング(不当廉売)措置の解除を提案した。ウクライナ戦争の影響で他国からの供給が減少しており輸入を増やす必要があるという。
同措置は2016年から実施されている。当局は国内建設部門からの強い需要に加え、ロシア、ベラルーシ、ウクライナからの供給減を踏まえると措置の継続は英国の経済的利益にならないと指摘した。
当局によると、これら3カ国からの鉄筋輸入は2020─21年に全体の27%を占めたが、ロシアのウクライナ侵攻とその後のロシアとベラルーシに対する英国の制裁で大幅に減少する見通しとなっている。
当局の提案には30日間の協議期間が設けられており、その後にまとめられた最終的な勧告を踏まえて政府が決定する。