[ジッダ(サウジアラビア) 15日 ロイター] - 米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は15日、米国はサウジアラビアが直ちに増産するとは予想していないとし、来月3日に開かれる石油輸出国機構(OPEC)プラスの次回会合の結果を注視していると述べた。
サリバン補佐官は「世界経済の健全性の保全に十分なエネルギーを確保するための追加的な措置は、OPECプラスを通して実施されると考えているため、何らかの発表があるとは予想していない」と述べた。
バイデン米大統領は15日にサウジを訪問する。米国はインフレ抑制のためサウジなどの増産を望んでいるが、バイデン大統領は先に、サウジに対し直接増産を要請することはないとし「湾岸諸国が全体として増産する必要があると主張する」と発言した。
サウジは一方的に行動することはないと繰り返し主張している。
戦略国際問題研究所のシニアフェロー、ベン・カーヒル氏は最近のリポートで「サウジアラビアは一方的な動きではなく、OPECプラスを通じて市場を管理することを望んでいる」と指摘。「サウジのアブドルアジズ・エネルギー相はロシアの中心的な役割も含め、OPECプラスの結束の重要性を一貫して強調している」と述べた。