[アンカラ/モスクワ 18日 ロイター] - トルコのアカル国防相は18日、ウクライナに滞留している穀物の輸出再開を巡るロシア、ウクライナ、トルコ、国連の各代表団による協議が週内に再び開かれる公算が大きいという認識を示した。
各代表団は先週イスタンブールで開催した会合で、輸出航路の安全確保などで合意した。ただ、国連のグテレス事務総長は、戦争終結に向けた和平交渉の実現には「長い道のり」があると述べていた。
国連報道官によると、グテレス氏は18日、ウクライナのゼレンスキー大統領と現在進められている穀物輸出再開に向けた協議について話した。
アカル国防相は「穀物や食料の輸送に関する計画や原則を巡り合意に達した。これを受けた会合が今週中にも開かれる見通し」と述べた。
別のトルコ政府高官は「複数の小さな問題点を巡り交渉は続ている」としつつも、「今週中に合意書に署名されることが期待されており、私も楽観視している。最終的な合意に至るまで、さほど時間はかからないだろう」と述べた。
また、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、プーチン大統領が19日にイランのテヘランでトルコのエルドアン大統領と会談し、ウクライナの穀物輸出を巡り協議すると明らかにした。
会談にはイランのライシ大統領も同席し、シリア情勢に関する協議も行われるという。