[北京 20日 ロイター] - 中国農業農村省の高官は20日、異常気象や気候変動に起因する作付け状況の変化で同国の農業部門が直面するリスクが増大していると指摘した。
中国の農業地帯は今年、記録的な気温と降雨量で打撃を受けているほか、北部では干ばつにも見舞われている。
同省種植(栽培)業管理部門の劉莉華氏は急増している「異常気象災害」が「ますます異常かつ予測不能になり、農業生産にさらに多くの課題をもたらしている」と述べた。
中国は今年、異常気象の影響を受けていない地域の生産を増やすことで穀物供給量を維持する方針。劉氏は、全体的な作付け状況は良好で、秋の穀物生産はほぼ横ばいになりそうだと指摘した。
また、気候変動が原因で発生した病害虫や病気を抑えるために措置を講じるとも述べた。