[シンガポール 20日 ロイター] - 中国税関総署が20日発表した6月の国別原油輸入統計によると、ロシア産が2カ月連続で首位となった。
相対的に価格の高いサウジアラビア産の輸入が減り、安価なロシア産の輸入が増えた。
ロシア産の輸入は前年比約10%増の729万トン(日量177万バレル)。過去最高だった5月の日量約200万バレルは下回った。
サウジ産の輸入は日量123万バレルで、5月の日量184万バレルから減少。前年同月の水準を30%下回った。
上半期のロシア産原油輸入は前年比4%増の4130万トン(日量167万バレル)。サウジ産は前年比1%減の4330万トン(日量175万バレル)だった。
6月のイラン産原油の輸入は26万トン。昨年12月以降で4度目の輸入となった。中国は米国の対イラン制裁にもかかわらず、イラン産原油の輸入を続けているが、ロシア産との競争が激しくなっている。
中国のロシア産液化天然ガス(LNG)輸入は52万0530トンと、少なくとも2021年初め以降で2番目の高水準。上半期のロシア産LNG輸入は前年比約30%増の236万トン。中国の上半期のLNG輸入総量は前年比21%減少した。