[フランクフルト/ロンドン 21日 ロイター] - ロシアと欧州を結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム1」の運営会社は、10日間の定期保守点検を終えてドイツへのガス供給が21日に再開したと発表した。欧州への供給を巡る懸念が和らいだ。
21日の流量は保守点検前に既に減らされていた水準と同じ、輸送能力の40%となっている。これは特にロシア産燃料に依存しているドイツなどの欧州諸国が、冬季に向けて十分なガス確保になお苦慮することを意味している。
一部で懸念されていた点検期間の延長はなかった。ただ、欧州各国は再開後にガス供給量がさらに削減される可能性に身構えている。
ノルドストリーム1の輸送能力は年間550億立方メートル。11日から保守点検に入っていた。
ロシアのプーチン大統領は20日、ノルドストリーム1について、関連設備の問題で供給をさらに絞るか停止する可能性があると警告。これを受けて欧州連合(EU)は加盟国に、来年3月までガス使用量を15%削減するよう提案した。
*内容を更新しました。