[ブリュッセル 22日 ロイター] - 欧州連合(EU)は22日、大使級会合を開き、欧州委員会が提案したガス使用量の15%削減目標を巡り妥協案を協議した。
欧州委は20日、加盟各国が8月から来年3月までのガスの使用量を、2016年から21年の同時期の平均使用量から15%削減することを目指す案を提示。
しかし、これにはスペイン、ポルトガル、ギリシャが公然と反対を表明したほか、デンマーク、フランス、アイルランド、イタリア、マルタ、オランダ、ポーランドも難色を示しているという。
EUの外交官によると、EUの輪番議長国であるチェコが提出した案では、加盟各国は欧州委員会が削減を義務付けた場合にはいかなる案でも承認しなければならない。修正案では、この制度が緊急措置である点を強調すべく、適用期間が2年間から1年間に短縮された。
26日のエネルギー相会合での討議を前に、25日にも大使級会合でさらなる修正の可能性について議論が行われる予定。