[シドニー 25日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は25日、翌26日から始まる議会に18本の法案を提出する方針を示した。新たな気候変動対策法案の成立に注力する。
5月の総選挙でアルバニージー氏率いる労働党が勝利し、9年にわたる保守党政権から交代した。
アルバニージー氏は労働党議員を前に演説し「前政権が陥っていた惰性から脱し政治のトーンを変える」と訴えた。
アルバニージー政権は6月、2030年までに二酸化炭素(CO2)排出量を05年比43%削減すると発表。モリソン前政権の削減目標(26─28%)を積み増した。
政権の気候変動法案を通すには、上院議会で一定の勢力を持つ無所属議員や緑の党の議員らとの交渉が必要。
緑の党のアダム・バント党首は、気候変動法案について、政府と交渉しており43%が削減量の最大目標でなく最低目標になるよう修正を望んでいると述べた。
緑の党は石炭とガスの新規プロジェクト中止も要求しているが、労働党はこれを支持できないとしている。