[リヤド/アテネ 26日 ロイター] - ギリシャとサウジアラビアは26日、欧州とアジアを結ぶ海底データケーブルの敷設に関する合弁事業設立協定に正式調印した。また送電網を接続させて、再生可能エネルギーによる電力をサウジから欧州向けに供給する可能性についても議論を交わした。
両国は5月、データケーブル敷設を手がける合弁を立ち上げることに基本合意しており、サウジのムハンマド皇太子によるギリシャ訪問に合わせて最終的な協定の取りまとめを行った。
ムハンマド皇太子は送電網に関して、ギリシャのミツォタキス首相と同席した会見で「送電網をつなぐことでわれわれはギリシャと、ギリシャを経由して欧州南西部に、これまでよりずっと安価な再生可能エネルギーを届けることができる」と述べた。
2018年に起きた反体制派記者殺害事件でサウジが国際的な批判を浴びて以降、ムハンマド皇太子が欧州連合(EU)加盟国を訪れたのは今回が初めて。皇太子はギリシャの次にフランスへ向かう予定だ。