[メルボルン 29日 ロイター] - アジア時間の原油先物は供給懸念やドル安を背景に約1ドル高で推移している。市場では石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」が来週開く会合が注目されている。
0041GMT(日本時間午前9時41分)時点で、米WTI原油先物9月限は1.09ドル(1.1%)高の1バレル=97.51ドル。リセッション(景気後退)懸念を背景にした前日の下げから回復している。
29日が期日の北海ブレント先物9月限は0.86ドル(0.8%)高の1バレル=108.00ドル。より活発に取引されている10月限は0.87ドル(0.9%9高の102.70ドル。
北海ブレントは今週5%近く上昇し、2週連続のプラスを記録する見通し。WTIは今週約3%上昇して、前週の下げから反発する水準にある。
CMCマーケッツのアナリスト、ティナ・テン氏は「ドル安と供給逼迫という背景から原油価格が大幅に下落する可能性はほぼない」と語った。
関係筋によると、OPECプラスは8月3日の会合で、米国から供給増の要望が出ているにもかかわらず、9月の生産水準を現状維持とする方向で検討する。小幅の増産も議論はされそうだという。