[31日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)のハイサム・アルガイス事務局長は、OPECと非加盟産油国でつくる「OPECプラス」が生産協定を結ぶ上でロシアの参加は不可欠だとの見方を示した。クウェート紙アルライが31日、独占インタビューとして伝えた。
アルガイス氏は、ロシアを「世界のエネルギー地図における巨大で主要、かつ強い影響力を持つプレーヤー」と表現するとともに、OPECと決して競合する関係にはないと述べた。
OPECプラスは8月3日に会合を開き、9月の生産量据え置きを検討する見通し。アルガイス氏にとってはOPEC事務局長として初めての会合になる。
また同氏は「最近の原油価格上昇はロシアとウクライナの戦争だけに起因するわけではないと強調する姿勢は変えない」と発言。あらゆるデータからは、ロシアのウクライナ侵攻前から原油価格が緩やかで累積的に上がり始めたことが分かり、それは市場に増産余力が不足しているとの認識が広がったためだと指摘し、実際増産余力を持つ国はごく少数に限定されていると付け加えた。