[シンガポール 4日 ロイター] - 関係者によると、サウジアラビアは、精製マージンの低下にもかかわらず、9月のアジア向け公式販売価格(OSP)を過去最高水準に引き上げた。
指標のオマーン・ドバイ産原油の平均価格に対する上乗せ幅はバレル当たり9.80ドル。前月から0.50ドル引き上げ、5月の最高記録(9.35ドル)を更新した。
市場の予想は0.7ドル引き上げの1ドルだった。
世界経済の見通し悪化でアジア製油業者のマージンは7月に96%も低下した。
シンガポールの商社筋は「いまやあらゆる油種の価格が下がっている。サウジもそん色ない価格にしなければ、業者はサウジとの契約購入からスポット(当用買い)に切り替えるだろう」と述べた。