[ドバイ 4日 ロイター] - 2015年のイラン核合意立て直しに向けた米国とイランの間接協議がオーストリアのウィーンで再開された。イランの国営メディアが4日伝えた。
ただ米国、イラン両政府ともこの協議で事態が打開できる公算は小さいとみている。
協議の仲介役を務める欧州連合(EU)欧州対外活動庁のモラ事務局次長がこの日、まずイランのバゲリ外務次官と会談。米国のマレー・イラン担当特使は3日ツイッターに、余計な期待は持たずにウィーンに向かっていると投稿した。
バゲリ氏はツイッターで、ボールは米国側にあると主張した上で、米政府は「成熟した態度を示し、責任ある行動を取るべきだ」と述べた。
一方米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は4日記者団に「われわれはイランが合意に応じるのをいつまでも待つわけにはいかない。合意実現可能という点で残された時間は非常に短くなりつつあるようだ」と語った。
今年3月、11カ月にわたる間接協議を経て両国は核合意の修正版を巡っていったんは大筋で妥結したものの、その後状況が一転。イラン側が米国に革命防衛隊に対するテロ組織指定解除を要求し、米政府が拒否していることで意見の対立が続いている。