[ロンドン/国連 13日 ロイター] - 国連がウクライナ経由でロシアからのアンモニア輸出を再開させようと仲介に取り組んでいると、西側外交官が13日明らかにした。
アンモニアは硝酸塩肥料の重要な原料だが、ロシアの軍事侵攻以降、同国のボルガ地方からウクライナの黒海沿岸オデーサ(オデッサ)港にアンモニアを運ぶパイプラインは停止されている。
国連とトルコが7月に仲介したウクライナ産穀物輸出再開の合意では、ロシアからの食料・肥料輸出を促すことも柱となっていた。だがロシアは最近、自国からの輸出が依然妨げられているなどとして合意に不満を示している。
国連はロシアの肥料大手ウラルケムが保有するアンモニアガスをパイプラインでウクライナ国境まで運び、商品トレーダーの米トラモが買い取ることを提案している。
トラモは国連から打診があったことを明らかにし、協力に前向きな姿勢を示した。
国連貿易開発会議(UNCTAD)のグリンスパン事務局長は「国際市場へのロシアのアンモニア輸出再開に向けて前向きな結果が得られるようあらゆる努力をしている」と述べた。
詳細についてはコメントを控え、合意が近いかどうかはまだ分からないとした。