[ストックホルム 14日 ロイター] - スウェーデンのアンデション首相は14日、11日に実施された総選挙での敗北を認め、辞意を表明した。
選挙管理当局の最新の集計によると、穏健党、スウェーデン民主党、キリスト教民主党、自由党の右派陣営は176議席、アンデション氏率いる社会民主労働党を中心とする中道左派の与党陣営は173議席を獲得したもよう。定数は349議席。
今回の選挙では、反移民などを掲げる極右のスウェーデン民主党が穏健党を抜いて2位に躍進。同国政治が転換点に立ったことを示した。
アンデション首相は敗北を認めたものの、多くの国民がスウェーデン民主党の勢いを懸念していることを警告した。
一方、穏健党のクリステルソン党首は自身のインスタグラムに動画を投稿し、新政権樹立に向けて作業を開始すると表明。社会には大きな不満が渦巻いており、暴力への恐怖や経済への懸念から世界は非常に不透明になっていると指摘した上で、政治的偏向が非常に大きくなっていることから「分裂ではなく、団結させようというのが私のメッセージだ」とした。