[ニューデリー 14日 ロイター] - インドが近くルピー建てでロシアとの貿易を開始する。国内最大手行のインドステイト銀行が新たな決済メカニズムの促進に同意したと、インド輸出促進団体が14日に明らかにした。
ウクライナ侵攻で欧米がロシアに制裁を発動して以来、インドの対ロ輸出は減速している。
政府が設立したインド輸出組織連盟(FIEO)のA・シャクティベル理事長は記者団に対し、「インドステイト銀行はロシアとのルピー建て貿易を促進するために名乗りを上げ、他のいくつかの銀行も関心を示している」と述べた。対応するロシアの銀行名は今後15日以内に発表される可能性があるという。
インド中央銀行は7月、世界的な通貨安の影響を食い止めるため、国際貿易をルピー建てで決済する仕組みを導入。同様の仕組みは制裁を受けているイランとの決済にも使用されたため、この動きはロシアとの貿易を支援するものとみられた。
シャクティベル理事長は「ルピーでの取引により、インドの対ロ輸出は今年度50億ドル程度まで増加する可能性がある」と述べた。昨年度は約33億ドルだった。