[モスクワ 15日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は15日、今年の欧州連合(EU)向けの天然ガス輸出量が前年から500億立方メートル減少するとの見通しを示した。インタファクス通信が伝えた。前年の輸出実績は1500億立方メートル前後で、3分の1に相当する量が減ることになる。
ロシア産ガスはウクライナ侵攻前、EUのガス輸入量の40%を占めていた。ロシアが西側諸国の制裁に対する報復として、技術的問題を口実にEUへのガス供給を削減したため、シェアは9%に低下している。
国営天然ガス独占企業ガスプロムの上級幹部は15日の会議で、欧州にとってロシアに代わるガス調達先はないと発言。「シベリアやヤマル半島のガス田に匹敵する供給力を有する国は一つもない」と述べた。