(英文の訂正により、3段落目の「2018年」を「2004年」に訂正します。)
[サンフアン(プエルトリコ)/サントドミンゴ(ドミニカ共和国) 19日 ロイター] - カリブ海を通過したハリケーン「フィオナ」は19日までに、米自治領プエルトリコとドミニカ共和国を直撃し、プエルトリコでは島全域で停電が発生したほか、少なくとも2人が死亡した。
19日夜に「カテゴリー2」に格上げされたフィオナは北上を続けており、さらに勢力を拡大して「カテゴリー3」に格上げされるとみられる。
米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、フィオナはプエルトリコを直撃した後、19日未明にドミニカ共和国に上陸した。同国へのハリケーン直撃は2004年(訂正)9月のジャンヌ以来となる。
ドミニカ共和国では深刻な洪水被害が発生し、いくつかの村が孤立、東部地域では1万1000人以上が停電の影響を受けた。
プエルトリコも引き続き暴風雨に見舞われている。19日時点で島の90%近くで停電が続いており、当局は全面復旧にはしばらくかかるとみている。また、多くの道路が倒木や土砂崩れで通行できない状況にある。
プエルトリコでは17年に「カテゴリー5」のハリケーン「マリア」の直撃で、死者が3000人以上に上る甚大な被害が出た。
バイデン米大統領は19日、プエルトリコのペドロ・ピエアルイシ知事と電話で協議し、同島に派遣する支援要員を今後数日で増やすと約束した。