[20日 ロイター] - ロシア政府は財政赤字を補うために、2023─25年に石油・ガス部門を対象に3兆ルーブル(500億ドル)の増税を検討している。関係筋の話として現地紙コメルサントが20日報じた。
財務省はウクライナ戦争と欧米諸国の制裁により、今年の財政赤字が国内総生産(GDP)の1.2%、23年には1.1%になると予想している。
報道によると、政府はガスの輸出税を最大50%まで引き上げるほか、液化天然ガス(LNG)に対する課税を開始し、国内ガス価格を引き上げて企業による鉱物抽出税の支払いを増やしたいと考えている。
財務省はまた石油輸出税を引き上げ、石油製品取引からの歳入拡大を提案している。
コメルサントによれば、財務省は商品の輸出関税と鉱物抽出税の引き上げにより、23年だけで約1兆4千億ルーブルを確保したい考え。石油輸出税は23年に50%引き上げる可能性があるという。