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EU5カ国がロシア産ダイヤ禁輸提案、取引拠点ベルギーに圧力

発行済 2022-09-26 12:15
更新済 2022-09-26 12:18
© Reuters.  欧州連合(EU)加盟27カ国のうち5カ国が、ウクライナに侵攻するロシアへの追加制裁として、ロシアからのダイヤモンドの輸入を禁止すべきとする共同提案を行ったことが分かった

[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)加盟27カ国のうち5カ国が、ウクライナに侵攻するロシアへの追加制裁として、ロシアからのダイヤモンドの輸入を禁止すべきとする共同提案を行ったことが分かった。提案したのはポーランド、アイルランド、リトアニア、エストニア、ラトビア。

EUはロシアのウクライナ侵攻以来、6回の対ロシア制裁を実施している。世界最大のダイヤ取引拠点アントワープのあるベルギーは先にロシア産ダイヤの輸入禁止案を拒否しており、禁輸の成立には全会一致での合意が必要だ。

ロシアには世界最大のダイヤ採掘会社アルロサがある。

アントワープ・ワールド・ダイヤモンド・センター(AWDC)は、ロシア産ダイヤ禁輸はビジネスの30%を失うことになると指摘。ロシア産の宝石を望むかどうかの決定権を顧客に認めるべきだと訴えた。

© Reuters.  欧州連合(EU)加盟27カ国のうち5カ国が、ウクライナに侵攻するロシアへの追加制裁として、ロシアからのダイヤモンドの輸入を禁止すべきとする共同提案を行ったことが分かった。写真はロシアのダイヤモンド生産会社アローザによるプレゼンテーションで撮影されたダイヤモンドで2019年2月撮影(2022年 ロイター/Maxim Shemetov)

ベルギーのデクロー首相は今月の国際ダイヤモンド会議で、ロシア産ダイヤの禁輸措置は「大きな損失」であり、ベルギーの輸出の5%を占め、約3万人の雇用を支えている産業に打撃を与えると述べていた。

だがEU当局者などによると、ベルギーは新たな追加制裁案への拒否権を解除する見込み。

欧州委員会は近く、新たな制裁措置を加盟国に正式提案する。各国担当者の交渉で合意に達しない場合、10月6日からプラハで開かれる27カ国の首脳会議に諮られる。

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