[モスクワ/イスタンブール 29日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は29日、トルコのエルドアン大統領との電話会談を行い、ロシアと欧州を結ぶ天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム」に対する「前例のない破壊工作」について「国際的なテロ行為だ」と述べた。ロシア大統領府(クレムリン)が声明で明らかにした。
またロシアの食糧・肥料を世界市場に供給する際の障壁を取り除くなど、ウクライナの穀物輸出に関する国際的な取り決めを履行することが必要だとも述べたという。
一方、トルコ大統領府によると、エルドアン氏はプーチン氏に対し、ウクライナの緊張緩和に向けた措置を取るよう求め、黒海の穀物輸出保護の合意を延長するよう要請した。
また、ウクライナ東南部4州の親ロシア派支配地域をロシアに編入する計画にも言及。もう一度、和平交渉の機会を設けるよう要請した。
国連とトルコが仲介したウクライナ産穀物輸送に関する合意は、ロシアやウクライナが延長で合意しなければ11月に失効する。