[モスクワ 2日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は2日、ロシアからバルト海経由でドイツに天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」で起きたガス漏れについて、技術的にパイプラインの修復は可能だと表明した。ただ、「修復には時間やそれなりの資金がかかる」とし、「自分は適切な方法の可能性が見つかると確信している」とも述べた。タス通信が伝えた。
同通信によると、ノバク氏は「このような出来事は初めてだ」と語った。
ガス漏れはデンマーク近くとスウェーデン近くで、計4カ所発生。デンマークのエネルギー当局は2日、パイプライン運営企業からノルドストリーム1のガス圧力が安定したと伝えられたと明らかにした。運営企業は1日にノルドストリーム2のガス漏れが停止したと発表しており、2日の通知はガス漏れが4カ所とも止まったことを示唆する。
ガス漏れを巡っては欧州連合(EU)が破壊工作によるとの見方を示す一方、EUや他の西側諸国は誰が破壊工作をしたのかの名指しは避けている。ロシアのプーチン大統領は9月30日、米国とその同盟国に責任があると主張し、ホワイトハウスはこれを否定している。