[6日 ロイター] - トラス英首相は、6日に開催される欧州政治共同体(EPC)の第1回首脳会議で、エネルギー安全保障と移民に関する結束を呼びかける方針を示した。英紙タイムズへの寄稿で明らかにした。
プラハで開催される首脳会議には、欧州連合(EU)加盟国のほか、英国、トルコ、ノルウェー、ウクライナなど17カ国の首脳が参加することになっている。
トラス首相は寄稿で、欧州各国首脳にロシア産エネルギーへの依存をやめるよう促した。
「プーチン(ロシア大統領)は、エネルギー供給を巡る混乱でわれわれを分断できると期待している。彼が間違っていることを示さなければならない」と指摘した。
冬の電力危機回避に向けフランス、ベルギー、オランダに支援を要請し、英国とその近隣諸国が冬の間、海底ケーブルやパイプラインでつながりを維持して「大陸全体で明かりを灯し続ける」と約束すべきだと述べた。
トラス氏は移民問題について、「13万人のウクライナ難民に家を開放したことを誇りに思う」とする一方で、厳しい状況にある人々を搾取する犯罪組織には、より強力な対応が必要だと指摘した。
英政府は、命の危険を顧みずイギリス海峡を渡って同国を目指す移民の増加への対応を迫られている。トラス氏は、フランスやオランダなど移民の移動ルート上の国々との連携を強化する方針を示した。