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世銀、インドの年間成長率見通しを6.5%に大幅修正

発行済 2022-10-07 10:04
更新済 2022-10-07 10:11
© Reuters.  世界銀行は6日公表した南アジアの半期経済報告で、インドの年間成長率見通しを7.5%から6.5%に大きく引き下げた。写真はコルカタの建設現場で2月撮影(2022年 ロイタ

[ニューデリー 6日 ロイター] - 世界銀行は6日公表した南アジアの半期経済報告で、インドの年間成長率見通しを7.5%から6.5%に大きく引き下げ、経済危機に陥っているスリランカの成長率についてはマイナス9.5%と予想した。

南アジア全体の年間成長率見通しは6月時点の6.8%から5.8%に下方修正した。ロシアのウクライナ侵攻がコモディティー価格高騰などにつながり、コロナ禍の打撃からの回復もなお不均一という。

© Reuters.  世界銀行は6日公表した南アジアの半期経済報告で、インドの年間成長率見通しを7.5%から6.5%に大きく引き下げた。写真はコルカタの建設現場で2月撮影(2022年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)

インドについては、海外需要の鈍化が輸出に痛手を与える一方、「民間投資は不確実性の高まりや資金調達コスト上昇によって伸びが抑制される可能性が高い」と指摘した。インド準備銀行(中央銀行)は先週に政策金利の50ベーシスポイント(bp)引き上げを決めた際、年間成長率見通しを7.2%から7.0%に引き下げていた。

世銀の南アジア担当バイスプレジデント、マーティン・レイザー氏は、コロナ禍や世界的な流動性とコモディティー価格の不安定化に加えて自然災害が南アジア地域を痛めつけていると指摘。各国ともに財政・金融面でショックを緩和する措置を強化する必要があると主張し、国民を守るためには「なけなしの」資源も投入するよう促した。

世銀は、各国がビザ(査証)の柔軟な発給や移民支援などを通じて労働者の移動規制を和らげ、長期的に発展する流れを守ることも提言した。

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