[モスクワ 6日 ロイター] - ロシアはアルミニウム原料のアルミナ(酸化アルミニウム)を中国からの輸入に依存している状況を緩和するため、バルト海ウストルガ港近くにアルミナ生産工場を建設することを検討している。2030年までのロシア金属産業の発展計画についての文書草案をロイターが閲覧した。
ロシアはアルミニウムの世界最大生産国。草案によると、ロシアは必要なアルミナの65%を輸入で確保しており、その大半は中国からだ。同国が中国産アルミナへの依存を強めていることで、アルミニウム生産コストが大幅上昇しているという。ロシアのウクライナ侵攻でウクライナの精錬所でのアルミナ生産は停止し、オーストラリア政府は自国のロシア向けアルミナ輸出を禁止している。
草案では工場の生産能力や必要なコストの見積もりは示していない。