[12日 ロイター] - ウクライナ南部ザポロジエ州のロシア占領地統括責任者は12日、ザポロジエ原子力発電所周辺に安全管理区域を設ける案について、戦闘の前線が原発から少なくとも100キロ離れるまで実現できないとの考えを示した。
ザポロジエ原発周辺に安全管理区域を設ける計画は国際原子力機関(IAEA)が提案。ロシア占領地統括責任者、エフゲニー・バリツキー氏は国営テレビに対し「現時点では極めて危険」とし、「砲撃で原発の安全性がさらに損なわれる恐れがあるため、原発を直ちに再稼働させることはできない」と述べた。
IAEAのグロッシ事務局長はこの日、ザポロジエ原発に電力を供給する送電線が再び切断され、非常用のディーゼル発電機に切り替えたとツイッターに投稿。同原発の送電線は8日未明の砲撃で切断され、9日に復旧したばかりだった。