[ワシントン 12日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、国際的な資金援助は対ロシア戦争をより早く終結させることにつながると強調し、さらなる資金援助を訴えた。国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会で開催されたフォーラムでビデオ演説を行った。
同大統領は「ウクライナが今より多くの支援を得れば、より早く対ロシア戦争を終わらせることができ、より早く確実に、残酷な戦争が他の国々に広がらないことを保証できる」と述べた。
来年に見込まれる財政赤字穴埋めに必要な380億ドルのほか、インフラや学校、住宅などを再建する復興資金170億ドルの計約550億ドルが必要だと説明した。
IMFのゲオルギエワ専務理事は同日、ウクライナは来年、経済活動を維持するために毎月30億─40億ドルの外部資金支援が必要になるとの見通しを示した。
ウクライナのパートナー国は2022年に350億ドルの無償資金協力と融資を確約しており、今年の資金ギャップを埋めるには十分だが、来年の資金需要はなお「極めて高水準」にあると指摘した。
米国のイエレン財務長官は、米国が向こう数週間で45億ドルの追加無償資金援助を開始すると表明。ロシアによる侵攻開始以降の支援は130億ドルに達すると述べ、他国に対して無償援助の拡大などを求めた。
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