[プラハ／ブリュッセル １２日 ロイター] - 欧州連合（ＥＵ）は来週、数カ月以内にガスの共同購入を開始し、ガス価格の代替指標を開発する政策パッケージ案を公表する予定だ。だが、１２日に開かれたエネルギー相会合ではガス価格の上限設定を含めるかどうかは依然決まらなかった。
ＥＵはエネルギー価格の高騰を抑えるために次の手を検討。欧州委員会のカドリ・シムソン委員（エネルギー担当）は会合後、多くの国が求めている発電用ガス向け価格上限を１８日のパッケージ案に加えることについて、各国から十分な支持が得られるかどうかはまだ不明だと述べた。
「発電用ガスの価格上限をどのように進めるか、この措置を支持する加盟国が大多数と言える段階であれば、週末に確認する」と述べ、「一時的メカニズム」の仕組みとそれが伴うリスクをパッケージ案に盛り込むとした。
一方、輪番制のＥＵ議長国であるチェコのヨゼフ・シケラ産業相は、来年の夏までにガスの共同購入を開始することで閣僚が合意したと述べ、１１月に緊急閣僚会合を開きパッケージ案を承認する予定だとした。