[12日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は12日、今冬の国内世帯の暖房費が前年比で最大28%増加するとの見通しを示した。燃料価格の高騰に加え、やや厳しい寒さが予想されることが背景。
国内世帯の約半数は暖房に天然ガスを利用している。天然ガスを使用する場合、今冬の平均暖房費は前年比28%増の931ドルとなる見通し。
米国の天然ガスは指標となるヘンリーハブ先物で今年75%値上がりした。ロシアのウクライナ侵攻に伴う供給混乱や制裁で国際価格が高騰し、米国産ガスの輸出が増えたことを受けた。
暖房に主に電気を利用している世帯は全体の約40%。電気を使用する場合、今冬の暖房費は前年比10%増の1359ドルとなる見通しだ。
暖房にヒーティングオイルやプロパンを使用している世帯は全体の約9%。今冬の暖房費はそれぞれ27%増の2354ドル、5%増の1668ドルと見込まれている。
ヒーティングオイルを使用する世帯は北東部に集中。プロパンの利用が多いのは中西部。