[キーウ 13日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は13日、ロシアの管理下にあるウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所への砲撃が続く中で不安定な状況を解消するため、原発周辺の非武装地帯化に向けた早急な合意が必要だと語った。
グロッシ氏はこれに先立ち、キーウ(キエフ)でウクライナ当局者と協議した。ロシアのプーチン大統領とも話し、ザポロジエ原発の副所長をロシアが拘束し続けていることは容認できないと伝え、解決に向けて仲介していると明らかにした。
グロッシ氏は会見で「原発を守るための活動を続ける必要がある。私が(プーチン氏に)伝えたように、原発は極めて脆弱で、極めて不安定な状態が続いている」と述べ、できるだけ早期の解決を目指していると語った。
グロッシ氏によると、プーチン氏はIAEAと協力する意思があると語った。
グロッシ氏はまた、ロシアによるザポロジエを含むウクライナ4州の併合はIAEAとして容認できないとプーチン氏に伝えたという。