[ヒューストン 17日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルは17日、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」の権益をロシア政府が「一方的に消滅させた」とし、ロシアから完全に撤退したと発表した。
ロシアのプーチン大統領は今月7日、サハリン1の新たな運営企業を決める法令に署名し公表。エクソンは30%の権益を保有していたが、権益を引き継ぐにはロシア政府に改めて申請する必要があった。
エクソンが保有する権益は40億ドル以上の価値があると評価されていたが、その補償を受け取ったのかは不明。エクソンの広報担当者は、ロシアの措置に対し国際的な仲裁手続きを通じて異議を唱えるかについてコメントを控えた。