[シンガポール 19日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反発。民間統計で米国の原油在庫が減少したことで供給逼迫懸念が強まった。
北海ブレント先物は0100GMT(日本時間午前10時)時点で0.73ドル(0.8%)高の1バレル=90.76ドル。米WTI先物は1.13ドル(1.4%)高の83.95ドル。
ブレント、WTIともに前日は急落し、2週間ぶりの安値を付けた。米政府による戦略石油備蓄(SPR)放出の報道や中国の燃料需要減退が材料視された。
米石油協会(API)のデータを引用した市場関係者によると、米国の原油在庫は10月14日までの1週間に約130万バレル減少。ロイターがまとめた市場予想は140万バレルの増加だった。
CMCマーケッツのアナリスト、ティナ・テン氏は、好調な米企業決算や債券利回りの上昇一服を背景とする投資家のリスク選好姿勢の改善も原油相場を支えたと分析。「リセッション(景気後退)懸念による売り圧力が後退した」と述べた。