[ロンドン 19日 ロイター] - 米国務省高官は、ロシア産石油価格に上限を設定する主要7カ国(G7)の新たな措置が、石油輸出国機構(OPEC)加盟諸国に対して導入されることはないという認識を示した。
高官はロイターに対し、米政府がOPECの代表と連絡を取り、価格上限を設定する計画には一定の限度があると説明したと明らかにした。
OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は今月決定した日量200万バレルの大幅減産方針を受け、米国とサウジアラビア間の関係は冷え込んでおり、こうした米政府の働きかけが緊張緩和の一助となる可能性がある。
関係筋によると、OPECプラスによる大幅減産決定の背景には、ロシア産石油価格上限設定案への反発があったという。