[ジュネーブ 20日 ロイター] - ロシアのガチロフ駐ジュネーブ国際機関代表部大使は20日、黒海経由の穀物輸出に関する協定の延長を巡る協議にほとんど進展が見られていないと述べた。ロシアの懸念が適切に考慮されていないためという。
この協定は国連とトルコの仲介で7月に成立した。協定の延長・拡大を巡り国連とロシアの交渉が続いているが、合意に至らなければ11月には期限切れになる可能性がある。
ガチロフ氏は「このまま協定を続けても意味がない。このためロシア当局は、協定の今後について非常に真剣に検討するだろう」と述べた。
ガチロフ氏は13日、同協定について国連に懸念を伝えたことを明らかにし、ロシアの要求が満たされなければ協定延長を拒否する用意があるとしていた。