[東京 21日 ロイター] - 岸田文雄首相は21日午前、オーストラリア訪問を前に都内で記者団に対し、日豪首脳会談では資源・エネルギーの安定供給の重要性について率直に議論したいと述べた。
岸田首相は、オーストラリアは自由・民主主義などの普遍的価値や戦略的な利益を共有しており、資源・エネルギーの観点からも重要な国だと指摘。アルバニージー首相との会談では、1)安全保障・防衛協力、2)自由で開かれたインド太平洋、3)資源・エネルギー──の問題を中心に議論を深める意向を示した。
資源・エネルギーに関しては、豪州は日本にとって液化天然ガス(LNG)や石炭などエネルギーの最大の供給国だとした上で、首脳会談では「足元、将来の資源・エネルギーの安定供給について、重要性を率直に議論したい」と語った。
一方、トラス英首相の辞任表明を巡っては「英国は基本的価値を共有するグローバルな戦略的なパートナー」だとし、引き続き緊密な関係を維持する必要性を指摘した。その上で「今後の動きについては注視していきたい」と語った。