[キーウ(キエフ) 21日 ロイター] - ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は10月10日以降のロシア軍の攻撃により、ウクライナの火力発電能力の少なくとも半分が失われ、被害額は数十億ドルに上ると述べた。ただ、攻撃を受けた全ての発電装置が完全に停止したわけではないという。
ロイターとのインタビューで、ロシア軍の攻撃はウクライナのエネルギーシステムの破壊を意図しており、ウクライナの電力インフラ全体の30─40%が攻撃されたと指摘。被害の規模は「少なくとも火力発電能力の半分か、それ以上だ」とした。
今週、多くの火力発電所がロシア軍の標的になったとし、その結果、ウクライナは4000メガワットの発電能力を失ったという。
また、ウクライナが危機を乗り切るために検討する選択肢の一つとして、電力の輸入があり得るとし、一部の取引業者はすでに供給者との交渉を開始していると語った。