[ブリュッセル 21日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は21日、EUは2023年に月額15億ユーロのウクライナ支援を実施すると発表した。
ウクライナ支援について討議された2日目のEU首脳会議後の記者会見で、EUの今年のウクライナ支援額は190億ユーロだが、今回の首脳会議では23年を視野に入れたと指摘。「ウクライナにとって、予測可能で安定した収入を持つことは非常に重要だ」とし、ウクライナ政府が「基本的なこと」のために必要とするのは月額30─40億ユーロと推定しているとした。
こうした試算を踏まえ、EUは月額15億ユーロを供給し、残りは米国と国際機関から供給されると想定。来年のEUからの支援額は総額180億ユーロとなり、ウクライナにとって「安定的で信頼できる、予想可能な収入」になるとした。
また、EUはウクライナの水道や電力などの再確立を支援する方法も検討していると語った。